明かりを導く吹き抜けの家「愛甲西の家」
コンセプト
土地探しから始まった閑静な住宅街に建つゼロエネルギー住宅。
北側道路の土地のため、敷地調査時から太陽の動きをシミュレーションして、太陽光を取り込むための大空間吹き抜けLDKを計画した。
また、耐震等級3を確保するため、水平構面の補強にステンレスブレースを採用することで、耐震性能と吹き抜けの開放感を両立することができた。
外観
敷地を有効活用するための平面計画、斜線制限がかかる屋根、大容量の太陽光パネルをすべて成立させるため、少し複雑な外観となったが、外壁材の貼り分けと落ち着いた配色でデザインをまとめることができた。
玄関前はアルコーブを採用して雨濡れへの配慮をおこない、道路面にはコートラインを配置することで、視線を遮りながら採光にすぐれたアプローチとなった。
また、大屋根には9kWの大容量太陽光パネルを設置することで、ゼロエネルギー住宅としている。
室内空間
4m50cmを超えるスパンには、アイランドキッチンを配置し、三方から光を取り入れる大きな吹き抜けとストリップ階段が特徴の、大空間LDKを実現した。
また、吹き抜けには水平ブレースの補強により、LDKに柱を設置する必要がない無柱空間の開放的な間取りとして、使い勝手とデザイン性の向上を図った。
水回りは、洗面室と脱衣室、ランドリールームを独立して配置することで、生活感を感じさせず、使い勝手の良い空間となった。
1階には、ヤマハ製の防音室もあり、奥様が家族に気兼ねせずにピアノの演奏を行うことができるようになっている。
施工 | 2021年 |
延べ床面積 | 41.87坪 |
断熱性能 | UA値0.36 |
気密性能 | C値0.3 |
耐震性能 | 耐震等級3 |